セインガルド王国の国家予算に匹敵する年商を生み出し、世界的に活動する巨大企業。世界で唯一レンズの加工技術を持ち、加工したレンズを利用した製品を取り扱う。本社はセインガルド。フィッツガルド、カルバレイスにも支部を持つ。また、セインガルド王国では、社長のヒューゴ・ジルクリストが王の右腕となって国の繁栄と自社の利潤追求に勤めている。
レンズ製品は栄養ドリンクや家電などの日常的なものからモンスターと戦うための武器まで非常に多岐に渡るが、このためオベロン社は常時大量のレンズを必要としており、民間からのレンズの買取も行っている。レンズ買取を行う支店はほとんど世界中に存在する。
また、モンスターを倒したり遺跡から発掘したりしてレンズを集め、オベロン社に買い取って貰うことを生業とする、レンズハンターも存在する。
アタモニ神団(ストレイライズ神殿)
女神「アタモニ」を崇拝する教団。そもそも、神の眼を世間から隔離して保管するための隠れ蓑として作られたが、1000年の時を経た現在ではセインガルド王国の国教として確固たる地位を確立している。総本山、つまりセインガルドのストレイライズ神殿の深部には神の眼が安置されているが、神の眼の存在やアタモニ神団の創設、存在理由は司教や大司教といった高位の神官しか知らず、下位の神官や信者は純粋に神を崇めている。また、神官は古代文明などの研究者としての側面を持つ。
またPS版のゲーム中ではアタモニ神団という組織名は登場せず、ストレイライズ神殿という施設名のみが登場する。
「アタモニ」は、本作のキャラクターデザイナーであるいのまたむつみの苗字(INOMATA)を逆読みにしたもの(ATAMONI)が元となった。
主題歌・オープニング
前作ファンタジアに引き続き主題歌が採用されている。また、主題歌に合わせたアニメーションムービーも製作され、ゲームをスタートすると主題歌と共にムービーが流れる。この主題歌とアニメーションムービーによるオープニングは以降のテイルズオブシリーズの定番となった。
曲名:夢であるように
作詞:池森秀一、作曲:DEEN、編曲:池田大介/歌手:DEEN
プレイステーション2版
通常版
2006年6月20日、PS2へのリメイクが発表された。当初の発売予定日は2006年11月22日となっていたが、11月15日にソフトの不具合が発表され、2006年11月30日に発売予定日が延期された。
主な設定の変更
キャラクターが2頭身から4〜5頭身へ変更、新たにCG、アニメーションが追加された。またダンジョンマップなど、一部グラフィックが2Dから3Dになった。
マップや各システムが一新され、PSP版『テイルズオブファンタジア』同様、メインシナリオがフルボイスになった。また、ストーリーについても、シナリオの変更がおこなわれた。特に伏線の追加によりPS版と比べ唐突な展開は減っているが、人間関係やキャラクターの性格付けおよび重要なシナリオまで変更された部分があり、PS版のファンからは賛否が分かれる。これらの変更によって、PS版では全体を通して暗く重かったストーリーがPS2版では終盤を除き明るくコミカルなものになっている。
公式ガイドのディレクターインタビューには「『テイルズオブデスティニー2』との繋がりは全く意識せずにつくった」との旨のコメントがあり、細部を含めればデスティニー2との辻褄が合わない点は多数存在する。一方、スタンがカイルの特技を使用する、リオンがジューダス同様に二刀流になっているなど、デスティニー2との繋がりを意識したと思われる点もある。同シリーズに登場した要素のリフレインはテイルズオブシリーズに多く存在するため、一種のファンサービスと取ることも出来る。
戦闘の変更点・追加要素
通常攻撃の連発が可能となり、他のシリーズ作品同様にアクション性が増した。特に本作の戦闘システムは「AR-LMBS(エアーリアルリニアモーションバトルシステム)」と呼ばれる空中戦を重視した仕様になっており、大半の技が空中でも使用可能で2段ジャンプもできる。また、1Pコントローラーで全てのキャラクターを操作することが可能(メニュー及び戦闘中での操作キャラ変更可)になった。
CC(チェイン・キャパ)
リメイク版にはTPがなく、このCCを消費して術技を使用する。CCは術技のみならず通常攻撃や空中ジャンプ、バックステップなどの各種行動を起こす際にも消費するが、戦闘中随時回復し、枯渇を気にすることなく術技を連発できる。また、本作には「秘技」「奥義」のような術技の階級が存在しないため、連携の組み立ての自由度が高く、基本的にCCが続く限り連携を行うことが可能。これにより戦闘のアクション性が増している。
一方、CCを使い切ったキャラクターはCCが回復するまでの間は通常攻撃もできなくなってしまうため、単独での連携はその時点で途切れてしまう。そのため、本作で連携を繋げていくには過去のシリーズ作品以上に仲間の行動に合わせる「タイミング」や「技の使い分け」が重視される。
各キャラクターのCCには最小値と最大値が設定されており、CC回復の数値は最小値と最大値の間から一定の法則で決定される。各キャラクターのCCは装備武器に拠って決定され、ソーディアンデバイスや宝石などで増やすことも可能。
CCは戦闘中のみのパラメータであるため、移動中は術技を使用できず、回復手段も術以外のものに限られる。また、HP回復の効果を持つ術技は、TP残量による使用回数の制限がなくなった分、連続使用すると回復力が低下するという制約がある。この制約は戦闘中に通常攻撃などを行うことで徐々に、戦闘終了時には完全に解除される。
また、最小値と最大値が離れている場合(3?8等)防御を連打することによって、素早く最大値に達せられるバグが生じた。
属性
リメイク版には「斬」「打」「射」「音」といった、主に物理攻撃のタイプを示す属性が存在する。通常攻撃やPS版では無属性だった技もこれらの属性を持っていることが多く、本作では無属性の攻撃手段が極めて少ない。属性は「斬、打、射、音、火、水、風、地、光、闇」の10種類で、PS版に存在した雷属性がなくなっている(雷属性だった攻撃手段は主に光属性になっている)。
術特技
術技の分類区分の1つ。本作では術技は大きく「特技」「晶術」「術特技」の3種類に大別され、「鳳凰天駆」や「断空剣」、「フォースフィールド」などの魔術的な力の伴う技の多くは術特技に分類される。いわば特技と晶術の中間の存在で、ダメージ計算にも物理攻撃力と術攻撃力の両方が適用される。晶術と異なり詠唱時間はないので、戦闘を行う上では特技と同じ感覚で使用できる。
ブラストキャリバー (BC)
BCは従来のテイルズシリーズにおける「秘奥義」に相当する術技。HPの下に表示される「ブラストゲージ」が一定量溜まった状態で、連携の最中にのみ発動できる。BCには1〜3のレベルがあり、レベルの高いBCほどブラストゲージを多く消費する。ブラストゲージの上限はそのキャラクターが修得している最もレベルの高いBCの消費量とイコールであるため、高レベルのBCを修得すれば、蓄積量に気を配ることで低レベルのBCを短い間隔で連続使用できる。ただし、戦闘不能になると蓄積されたブラストゲージは0となる。また、ゲージが満タンの状態で戦闘が終了するとある程度ブラストゲージが減る。
DC版では、状態異常に陥るとBCが使えなくなるという仕様がある。
ディフィニットストライク
特定のキャラクターが特定の敵に対し、特定の流れで連携を行うことを指す。ディフィニットストライクを決められた敵は必ず気絶状態になる。また、ディフィニットストライクを決められた敵は、その戦闘でのアイテムドロップの確率が倍増する。ただし、ディフィニットストライクは同じ戦闘中は同名の敵に対し1回しか発動させることができない。連携の内容は、通常攻撃を数回繰り返すだけの簡単なものから、異なる晶術を4、5回繰り出す高難易度のものまで様々。
ディフィニットストライクの条件は敵ごとに異なり、ほぼ全ての敵に設定されている。敵ごとのディフィニットストライクの条件は「ディフィニット戦記」というアイテムで確認でき、全ての敵にディフィニットストライクを決めるとアイテムが貰えるサブイベントもある。
ソーディアンの変更点・追加要素
PS版ではソーディアンマスター間であればソーディアンの付け替えは自由だったが、PS2版ではソーディアンマスターは武器の付け替えが不可能になっており、自分のソーディアン(スタンならディムロス)以外の武器を装備することができなくなった。シナリオの都合上、一時ソーディアン以外の武器を装備しているキャラもいるが、その時期も武器の交換はできない。
また、ディスクシステムも廃止されているため、技や晶術は自身が修得するものしか使用できず、さらに各ソーディアン固有の「ソーディアンデバイス」により個々の役割がはっきりと分けられるようになった。尚、PS2版のソーディアンにはレベルが設定されていないが、マスターのレベルアップに伴いパラメータがアップするため、能力値の上昇システムに関してはPS版との違いはそれほどない。
ソーディアンデバイス
ソーディアンの性能をグレードアップさせるシステム。ソーディアンが持つデバイスポイントを、そのソーディアンごとに取得しているデバイスに割り振ることで、そのソーディアンはポイントを割り振ったデバイスの効果を得られる。デバイスには単純にソーディアンのパラメータを向上させるものから、晶術の詠唱時間短縮や状態異常の付加など様々なものがあり、効力の高いデバイスほど多くのデバイスポイントを割り振る必要がある。また、下位のデバイスを使用し続けることで上位のデバイスを使えるようになる。
リライズ
ソーディアンの機能の一つとして追加されたシステム。所有しているレンズを消費してソーディアン以外の武具を別の武具に変化させるシステムで、ガルドを消費せず武具のグレードアップが計れる。リライズでしか手に入れることのできない武具も存在する。
リライズの際に必要なレンズの個数や種類(後述)はアイテムによって異なり、高レベルのアイテムほどリライズするには入手困難な種類のレンズが必要となる。また、高レベルのアイテムをリライズするにはパーティの平均レベルが一定の値に達している必要があり、レンズが揃っているだけではリライズできない。
パーティメンバーの変更点・追加要素
PS版ではパーティメンバーの上限が6名まであったが、リメイク版ではパーティメンバーの人数に制限が無く、最終的にはリオンを除いた全てのパーティメンバーをパーティとして連れ歩くことができる。また、各キャラクターに新たな術技が追加されており、一部のキャラは戦闘スタイルもPS版と異なる。
サポートタレント
各パーティキャラクターが持つ、「戦闘に参加しないことで発揮できる」特殊効果。戦闘に参加しないパーティメンバーの中から1人だけサポートタレント要員を選ぶことができ、そのキャラクターは非戦闘要員である間だけ特有のサポートタレントを発揮する。発揮される効果はキャラクターごとに異なり、特に有効なサポートタレントを持つキャラクターは戦闘に参加させるかサポートタレントの効果を取るかが肝要となる。
リリス
あるサブイベントをクリアすると、スタンの妹「リリス・エルロン」がパーティに加わる。詳細はテイルズオブデスティニーの登場キャラクター#リリス・エルロンを参照。
その他の変更点・追加要素
ガルドとレンズ
戦闘勝利時、モンスターは一部の例外を除き、ガルドを落とさずにレンズのみを落とすようになった。これは「モンスターは体内のレンズの影響で凶暴化した動植物」という設定に沿ったもので、逆に人間の敵はレンズを落とさずガルドのみを落とす。また、レンズは全部で5種類あり、入手困難な種類のレンズほど換金レートが高い。
フードストラップ
PS版デスティニーのフードサックと他シリーズの料理をかけ合わせたようなシステム。フードサックに各料理のストラップ(おにぎりのストラップ、サンドイッチのストラップなど)を付けることで、フードストラップに設定された条件(HPが80%以下になる、戦闘中麻痺状態になる等)を満たしたときに、フードサック中の食料を消費して自動で該当料理が作られるようになった。フードストラップの購入や、フードサックの中身(フード)の補充は食材屋で行える。
エモーショナルカード・チャット
APWに替わり採用された、フェイスチャットシステムの一種。キャラクターのイラストがそれぞれカードの様な枠の中に描かれており、キャラクターの表情の変化の他に、カードの絵柄(キャラクターの背景)を変化させる事でキャラクターの感情の変化を表現している。
オープニングムービー
リメイク版ではニューゲームをスタートして、冒頭部分終了まで冒険を進めると初めてオープニングムービーが流れるという演出がされている。そのため、従来の作品と異なり、ゲームをスタートするとオープニングムービーが流れずにタイトルメニューが表示される。冒頭終了の部分まで進めたセーブデータが入っているメモリーカードが差してあれば、タイトルメニューの画面を表示したままある程度時間を置くとオープニングムービーが流れるようになる。DC版では、ゲームスタートした後、すぐにオープニングムービーが流れる。
web連動
インターネットの専用ホームページでのミニゲームをクリアする事で入手できるパスワードを使って、新しい術技の修得やサブイベントの追加など様々な特典を得る事ができた。このサービスは2007年5月31日に終了した。
クリア後特典
一度ゲームをクリアしたデータを用いることで、特典を受けた状態で2周目を始めることが出来るようになった。クリア回数やクリア時の戦闘難易度に応じてポイントが得られ、ポイントを用いて特典要素を購入することが出来る。従来のシリーズ作品の「GRADE SHOP」に相当するもので、特典にはプレイヤーに有利に働くものもあればやり込みプレイ向けのものもある。
なりきりアイテム
本作には「なりきりスタン」や「なりきりリオン」など、装備することで「他のキャラクターになりきる」ことができるアイテムが存在する。具体的には、なりきりアイテムを装備したキャラクターは戦闘時の外見と使用術技が別のキャラクター(「なりきりスタン」の場合はスタン)のものになる(各種ステータスは元のまま)。これにより、ストーリーの途中で離脱してしまうリオンを戦闘で使用することができる他、同じキャラクターを複数戦闘に参加させることもできる。
チャージ タラソ パント トレード 赤ランプ ヒョウ ナブラ ブルマナ スラト トムトム あしたば おれたち シュズ ルームメ カミオ シシュフ パナマ ダウン すだち ダイナ オカル チンギス リージア ネオジ つるが リニティ バップ オロシ かいづか あつま 石榴 ジエンド プレッ ラウンジ ドロップ ビクー ひらら ビノク シェーカー ラタトゥ 麦わら イキシア パッチ ウイロ 麦わら帽子 単発ガ ネイビー ライフ ムスリム ロベリア
ドラマチックDVD -オレンジグミ篇-
PS2 通常版の初回特典DVD。
ディレクターズカット版
2008年1月31日発売。通常のPS2版との相違点は、本編をリオンの視点で進める「リオンサイド」が追加されたこと。これに伴い、リオンを中心に新しい術技の追加、一部の術技の仕様変更がなされ、リオンの称号も新たに追加されている。その他の主な相違点は以下。
追加要素
幾つかのイベント、サブイベント
新しいソーディアンデバイス
新しいエモーショナルカード・チャット
戦闘難易度SECOND
闘技場の挑戦項目
新しいクリア後特典
変更点
web連動による特典がパスワード無しで追加される。
ステータス上限が999から1999に上昇。
レンズの最大所持数が、990枚→9990枚に変更
オープニングの流れ方がPS版と同じになった。
一部の敵キャラクターが強化された。
いくつかのバグが修正されたが、新たなバグが増えている。
状態異常中はBCが発動できなくなった。
ミニゲーム「陛下の達人」がなくなっている。
スタッフ
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
小説
著:矢島さら イラスト:いのまたむつみ ファミ通文庫
テイルズ オブ デスティニー 運命をつぐもの 上 ISBN 978-4757700635
テイルズ オブ デスティニー 運命をつぐもの 下 ISBN 978-4757700642
「ときをつぐもの」。ゲーム本編を小説化した作品。
テイルズ オブ デスティニー 蒼黒の想い 上 ISBN 978-4757734272
テイルズ オブ デスティニー 蒼黒の想い 下 ISBN 978-4757735644
リメイク版のゲーム本編をリオン視点で描いた番外編。
テイルズ オブ デスティニー 青の記憶 ISBN 978-4757704343
スタンと出会う前のルーティとマリーのエピソードを描いた番外編。挿絵は啄木鳥しんき。
著:祭紀りゅーじ イラスト:橋本正枝 電撃文庫
テイルズ オブ デスティニー ルーティのルール ISBN 978-4740208161
テイルズ オブ デスティニー 天地戦争編 ISBN 978-4073096252
(なお、この小説は天地戦争時代のカーレルに着目して描かれているが、デスティニー2やデスティニーのキャラとは設定が全く異なる)
漫画
『テイルズ オブ デスティニー 神の眼をめぐる野望』
作画は啄木鳥しんき。月刊ファミ通ブロス 全6巻が刊行されている。
テイルズオブシリーズ全体でも初の漫画化作品である。
ストーリー
兵士を目指す青年スタン・エルロンは、レンズハンタールーティ・カトレットに旅費を騙し取られたため、荷物を取り返すべく、迷い込んだ古代遺跡にて物言う剣ソーディアン・ディムロスと出会う。やがて世界を救う英雄となる彼らの旅が始まった。
作品概要
ストーリーの根幹や世界観は原作と同一だが、物語の展開や結末、一部のキャラクターの設定などが大きく異なっている(後述)。また、連載終了の時点(第1話刊行は1997年12月、最終話の刊行は2000年晩秋)で続編にあたるデスティニー2の制作が始まる前後だったため、同作との繋がりはない。
人気ゲームをコミックス刊行するに当たっての大きな原作改変には、一種の外伝的なシナリオを除き不評が伴うことが多いが、本作はそういった不評のみならず好評の声も少なくなく、ゲームコミックスとしては異例ともいえる大きな支持と人気を得ている。
しかし、2002年の月刊ファミ通ブロスが休刊に伴い、入手が困難になっており、ゲーム版のリメイクに伴っての復刻版(もしくはカバー書下ろしなどのリメイク)の発売を希望する声もある。
なお、エンターブレインより刊行されているデスティニーのアンソロジーコミックスには、本作の外伝に当たるエピソードが1巻と2巻にそれぞれ収録されている。
ゲームとの主な相違点
スタンがディムロスと出会うのは古代遺跡
ルーティがマリーと共に旅をしていない
リオンの心理描写の多さと結末
街を訪れる順番
登場しない敵がいる
空中都市群におけるレンブラントの口調が普通
黒幕そのものが違う